2021.10.01英語学習・フレーズ

こんなにあったの?と驚きな「馬」にまつわるイディオム7選

  • Have wages been increasing across the board lately?
    ー 最近は、全体的に賃金が上がってきている?


本日のGabbyトレーニングで英語表現学習は、Yes/No Questionsからの出題。

「全面的な」や「一律に」という意味を持つイディオム”across the board”。

実はこのイディオム、競馬が語源となっているんです。競馬場の掛け率掲示板(the odds board)を横切る(across)=掲示板上の全レースをすべて賭ける、ということから派生して先述の意味が付与されました。また、“across-the-board”と単語間にハイフンを入れると、形容詞として使用することができます。

さて、今回はこのイディオムに関連する、「馬」にまつわる英語表現をいくつかご紹介していきます。
日本語でも「馬が合う」「馬の耳に念仏」などなど、馬に関することわざや熟語はいくつかありますが、これは英語も同様。
馬に関する英語表現ってこんなにあったの?と驚くことなかれ。


| beat a dead horse


例:He already told you “No.” Don’t beat a dead horse.
  - 彼は既に君に「違う」と言ったんだ。終わったことを蒸し返すなよ。

「終わった問題を蒸し返す」「無駄骨を折る」という意味のイディオム。直訳すると「死んだ馬を叩く」となり、死んでしまった馬を叩いても何の意味もないということからきています。
イギリス英語では「flog a dead horse」なんて言ったりもします。


| get off one’s high horse


例:My boss had better get off his high horse and realize there was more to life than having power.
  - 私の上司は、いばることを止め、権力を持つよりも人生には遥かに多くのことがあると気付いた方が良かった。

「人を見下すのをやめる」、「いばるのをやめる」という意味を持つイディオム。
人より大きい馬 (high horse) に跨り、そこから人を見下すことを止める (get off) というシチュエーションがこのイディオムの由来となっています。


| straight from the horse’s mouth


例:That news came straight from the horse’s mouth, so its true.
  - そのニュースは確かな情報源から聞いた話だから、事実だよ。

「確かな情報源から話を聞く」という意味の競馬が由来のイディオム。
競馬で勝つために、どの馬がベストコンディションかという情報を知っているのは馬主や調教師など様々。しかし、誰よりもそれを詳しく知っているのは馬自身である、という発想に基づいて作られたのがこのイディオムです。


| eat a horse


例:Is there anything in the fridge that I can eat? I could eat a horse.
  - 冷蔵庫の中に何か食べ物ない?お腹がペコペコなの。

単純に訳すと「馬を食べる」ですが、実は「お腹がペコペコだ」「すごくお腹がすいている」という意味となるスラングです。
馬を丸々一頭食べられるくらいお腹が空いている、というのが語源となっています。


| horse around


例:His kids broke the window while horsing around with some friends.
  - 彼の子供が友達と騒いでいる時に窓を割ってしまったの。

「ばか騒ぎをする」「悪ふざけをする」という意味のスラングです。
馬がそこら中を暴れまわる(=horse around)というイメージで上記の意味として使われるようになりました。


| one-horse race


例:It seems she will not be a one-horse race in this Olympic games after all.
  - 今回のオリンピックでは、彼女の独走状態には結局ならなさそうだ。

「どちらが勝つか明確な試合」「独走状態」を表すのに使う、競馬が元となった表現。あらかじめ勝敗が決まりきった一方的な勝負事の際に使われます。
また、”horse race”とだけ言うときには、「接戦」と表現することもできますよ。



いかがでしたか?
日本と同様、西洋でも馬は古来から人の生活に密接した動物だったため、これだけ多くの表現が英語にも存在します。
今回紹介しきれなかった「馬」に関する英語はまだまだたくさんありますので、興味のある方は他の表現も調べてみると良いでしょう。


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